イケメンって、どういう人のことを言うんだろう。
と、考え始めたら止まらなくなってしまったので。
ちょっとブログで整理してみようかと。
イケメンに対するイメージをツイートしたら、特製図書カードが当たりますよ!ってやつ。
2021年4月刊行予定の『いたずらにモテる刑事の捜査報告書』(著:石川智健)という作品をより面白くするため、皆さんの“イケメン”に対するイメージやエピソードなどを大募集!
— 講談社BOOK倶楽部 (@KDigibooks) 2020年12月17日
人気イラストレーター丹地陽子さん書き下ろしのイラスト入り特製図書カードが当たります!https://t.co/8OQWQUFXWd
大好きな作家 石川智健さんの、今後刊行予定の作品に関するキャンペーンだったので、軽い気持ちでツイートしてみた。
そうしたら、リプで結構ガチな感じのアンケートが返ってきた。笑
@unyounyo_75 応募ありがとうございます。
— 講談社BOOK倶楽部 (@KDigibooks) 2020年12月17日
以下URLからアンケートにお答えいただくと、抽選で10名様に丹地陽子さん書き下ろしのイラスト入り特製図書カード(1000円分)+著者直筆サイン入り本書『いたずらにモテる刑事の捜査報告書』をプレゼントします!https://t.co/qVZhR2qFYB pic.twitter.com/UiPGXVMMZh
で、イケメンについてあれこれ聞かれたので、めっちゃ考えた。
イケメンって、よく考えたらどんな人?
イケメン・・・なんて抽象的であいまいな言葉なのでしょう。
これは、ひとりひとりの感性とか好みによって、無限に定義がありそうだ。
でも…
ひと様の好みまで知らんがな。
というわけで。
個人的な『イケメンの定義』について考えてみる。
…あの、そもそも論から入っていいですか。
私、イケメンって言葉があまり好きじゃないです。
ハイしゅーりょー。
なんも語ってないのに結論出ちゃったー。
いや違うちょっと待って。最後まで聞いて。
なんかさ、イケメンって言葉のイメージが。
軽いというかチャラいというか。
自分が好きだと思う殿方を、イケメンと表現したくないというか。
なんだろ。
例えば、知ってるひとにしか伝わらない話だけど。
NON‘SHEEPってバンドのドラマー、額賀さん(脱退したけど)
世間的には、めちゃくちゃイケメンだと思うんですよ。
(知らないひとは “NON‘SHEEP 画像“ でググってみてね!)
でも、わたし的には、イケメンというより二枚目って言葉の方がしっくりくる。
あんなに派手な容姿なのに、めっちゃ漢。
容姿がかっこいい(または美しい)だけじゃなく、中身や考え方や行動もかっこいい(または美しい)人に対しては、イケメンって言葉を使いたくないんですよね。
なので、私の中のイケメンの定義って。
陽キャでチャラくて顔だけの人
って感じ。(酷い)
例に出した人が分かりにくい!!
っていう方のために、超有名なところで言うと。
菅田将暉さん。
菅田将暉さんてさ、めちゃくちゃカッコいい容姿だし演技死ぬほど上手いし。
歌もお上手だしね。
世間一般的には、ものすごいイケメンチャンピオンというか、日本のイケメン代表みたいな人だけど。
わたしの中では、イケメンとかいう軽々しい感じではないですね。
ひとつひとつのものの考え方とか活動とか、とてもまじめだし、かっこいいなと思うんですよね。完全に二枚目。優男。
それを、『イケメン』なんていう軽い一言で表現してしまうのは、その人に失礼な感じがしてしまう。
私にとって『イケメン』って、とりあえず軽くほめる的な位置にある言葉で。
むしろ最上級の褒め言葉ではないのです。笑
その人の秀でた部分を深く知って、ちゃんと好きになったら、『イケメン』なんて言葉は出てこない。
どういうところが好きか、尊敬するか。
そういう表現になっていく。
かっこいいとか、ハンサムとか。
素敵とか、男前とか、優男とか。
ダンディとか、男らしいとか、二枚目とか。
日本語には、殿方を最上級に誉め称える言葉がたくさんあるので。
簡略化されて無味無臭になった人工的な言葉ではなくて。
もっと味のある情緒的な言葉で人を褒めたいなと。
じゃあ、今度発売になる大好きな作家さんの本は、どうなのかと言いますと。
そりゃもう!
楽しみすぎて今からドキドキしてるわ!!笑
実在するイケメンの定義は、今書いたようなところだけど。
物語の主人公となったら話は別でしょ。
イケ散らかしてる王子様が主人公とか最高じゃん!!
イケメン主人公バンザイ!!!←
小説のタイトルからしてヤバい。
『いたずらにモテる刑事の捜査報告書』
読む前から、強烈なキャラだろうなと思って、もうニヤニヤしちゃう。
著者は、石川智健さん。
私、この方の描く物語が大好きで、単行本も文庫本も全部集めてるっていう。
(単行本を持ってても、重複して文庫本を買うってことですw)
や、単行本は家で読む用だし、文庫本は持ち歩く用に必要だからね。
で、この作家さんの本、めちゃくちゃおもしろいんですよ。
キャラが立っているというか、ひとつとしてつまらない主人公が出てくる話はない。
よくもまぁこんなに魅力的なキャラが毎回出てくるよなぁと思う。
一度読んだら忘れられない主人公ばっかり。
特に、「小鳥冬馬の心像」が最高すぎる。
刑事でも探偵でも事件好きのヤジウマ系でもなく。
主人公は、
【ただただ静かに暮らしたいと願っているだけのほぼ無職の人】
なのに、めっちゃ推理小説。しかも本格的なやつ。
だからといって、巻き込まれ系の話とは、またちょっと違う。
どゆこと??
と、気になりません?気になるでしょ?
じゃあ、年末年始に読んでみてください。
すでに文庫化されてるから。
文章も軽やかでテンポが良いので、どんどん読み進められるんだけど、内容はガチのミステリー。結末も胸がギュッてなる。
イケ散らかしてる刑事の本は、来年の4月まで待たないといけないらしいけど。
もしも興味があったら、小鳥冬馬の物語を読んでみてほしいです。
…って思ったら小鳥冬馬は講談社じゃなかったー。光文社だったー。笑
せっかく講談社のキャンペーンの話をしているのに、講談社の本を紹介しなくてどうするんだ。ばかなのか。
こちらも、めちゃくちゃおもしろい。
そして、もちろん文庫化されています。
メンタルが弱っていて、カウンセリングを受けている、内気で自信のないヘタレ女刑事とコンビを組んだのは、なぜか経済学者。
そんなんでちゃんと事件を解決できるの!?みたいな話。
経済学者が捜査して大丈夫なのかとか。
世の中的に、ドラマや小説の主人公は、規格外に強くてかっこいい女刑事が多い。
なのに、なんでそんな…メンタル弱ってる女刑事が事件に乗り出しちゃったんだとか。
ツッコミどころが満載。
さらに、経済学者は、独自の行動経済学の理論を使って事件を捜査するもんだから、一般人の(しかもちょっと内気でヘタレの)女刑事は振り回されっぱなし。
でも、この本を読み終えるころには、この経済学者とヘタレ女刑事のコンビのことを大好きになってると思う。
どんなジャンルの物語でも、登場人物に共感したり、魅力を感じなければ、読み進めるのは、つらいですよね。
でも、石川智健さんの物語は、登場人物が魅力的。
設定が絶妙で、今までありそうでなかったり、言動がぶっ飛んでいたり。
品行方正で、正義感に燃える完璧な人は、ほとんど出てこない。
どこか抜けていて、いびつで、欠けている。
でも、人間なんて、みんなそんなもんじゃない?
そんな人間らしい魅力があちこちに見て取れる物語ばかりで。
どの本を読んでも、キャラクターが見たことないような設定で、変な人が多いし、おもしろいし、飽きない。
おもしろいだけじゃない。
ちゃんと、ミステリー小説としても、一筋縄ではいかないところがすごい。
石川智健さんの物語はどれも、最後の一行を読み終えるまで、気が抜けない。
ラストの数行で、今まで読んできた物語の世界が、180°変わることもある。
それも、読者をあざむくような手法ではなく。
正攻法でだまされるので、読後感が爽快。
まんまとやられた!っていう。笑
どれもこれもおすすめしたい本ばっかりなんだけど。
イケメンの話から脱線しすぎたので、その話はまた今度にします。
イケメンに興味のある本好きの人は、講談社のキャンペーン、参加してみてはいかがでしょう。
抽選で図書カードがもらえるし、アンケートに答えたら、サイン入りの新刊プレゼントですって。
応募期間は、12月17日〜年明け1月6日まで。
おうち時間が増えそうな年末年始。
イケメンについて色々考えてみるのも、おもしろいですよ。